ハイブリッド俳句
こんにちは、こんばんは、はじめましての方はじめまして、ガッフォイです。皆さんはペットボトルのお茶って飲みますか?
私は某メーカーの緑茶を愛飲しているのですが、別に味にこだわりがあるわけではありません。
ではなぜそれを選んでいるのか。それはラベルに載っている俳句を読むのが目的だからです。しかし自分で俳句を応募しているわけでもないし、侘び寂びを感じる感受性も私には欠如しています。
もっぱら私が興じているのは「ハイブリッド俳句」です。
「ハイブリッド俳句」とは複数の俳句から五・七・五を入れ替え、新たな句を勝手に生成する遊びです。
試しに俳聖松尾芭蕉の句でやってみましょう。
夏草や 兵どもが 夢の跡
荒海や 佐渡に横たふ 天の河
旅に病で 夢は枯野を かけ廻る
どれも言わずと知れた名句ですね。これら3つの句があるとしたら……
荒海や 兵どもが かけ廻る
私ならこうですかね。さすが俳聖、切り貼りしたものでもどこか風格の漂う句に仕上がった印象があります。芭蕉のイメージはギャグ漫画日和のものしかありませんが……
某お茶は2Lボトルなら5つほど俳句が載っているのでハイブリッド俳句をするのにうってつけなのです。載っているものも公募された句なので時に思いがけない化学反応(ケミストリー)が起こるのも醍醐味です。
それでは某お茶のラベルから私が作ったハイブリッド俳句を紹介したいと思います。スペースの都合上、組み上がったものだけの紹介になります。ご容赦を。
ふでばこの 中身はいつも かたつむり
これは嫌ですね。筆箱の中が粘液塗れになるのが明らかです。これは主観なのか客観なのか、前者ならば明らかに狂人(くるいびと)ですし、後者ならすぐさま止めさせるべきです。忍たまにこんな感じのキャラがいた気がしますがあれはナメクジでしたか。それではもう一つ
おとうとが いっぱい食べた セミがいた
問題ですね。すぐに胃洗浄させるべきです。弟への教育的指導もやむなしでしょう。しかしそれほど困窮しているのか、単純に狂人(くるいんちゅ)なのか。余談ですがセミは唐揚げにするとカリカリで美味しくいただからそうです。
いかがでしたでしょうか、ハイブリッド俳句の魅力少しでも伝われば幸いです。
是非皆さんもやってみてください。